意外と丈夫だった私の体
何を話すのも怖くなって、
でも、対外調整も対内調整も多く、
さらに社員に対する顧客からのクレームも
受けなくてはいけない部署にいたため、
話すことや電話を避けることは不可能でした。
言い換える用の類義語を考えながら会話することにも慣れ、
時に、声の出し方を変えてみたり、
どうにも調子の悪い日は電話から少し離れた席で作業をしたり、
細かい工夫を重ねながら何とか凌いでいましたが、
パワハラ、激務、発話ストレスにより
極限状態まで追い詰められていました。
明日こそは仕事に行けないんじゃないか、
と毎日毎日思っていましたが、
意外と体は動いて出勤できてしまいました。
精神的にかなりきつい状態であるという自覚はありましたが、
体が動いてしまうため、
仕事を休むわけにはいきませんでした。
私はそれまでの人生で、精神面で躓いた経験がなかったため、
どの程度で休んでいいのかわかっていませんでした。
何となく、朝お腹が痛くなって出勤できない、
とかよく聞くので、
そうなるまでは続けないといけないと思っていました。
でも、この判断が間違いだったと気がつくのは
だいぶ先の話でした。