すぐ治ると思っていたのには理由があった

言葉が出なくなってパニック状態に陥っていた

私ですが、心のどこかで、すぐ治る!と

楽観的にも捉えていました。

 

もちろん、すぐ治る!と思い込みたかったのも

事実ですが、

実は、自分でもそう信じられる理由があったのです。

 

かなり前の話で、すっかり私自身も忘れていたのですが、

大学4年生の就職する直前くらいの時期に、

同じように、お店の予約なんかで

自分の名前を言おうとすると

すごくどもってしまうことがありました。

 

私は子供の頃、舌足らずだと

からかわれたことがあったり、

親と口論になった時に感情的になって

どもってしまったりしていて、

何となく自分の滑舌の悪さや話し方に

コンプレックスを抱いていました。

 

大学4年の頃、仲の良い友人が、

別の友人のことを、

 

「あの子吃音があるのよね。」

 

と顔をしかめて私に言いました。

 

私はそれまで吃音について

ほとんど考えたことはなかったのですが、

そう言われてみると自分も

多少どもっているような気がしてきました。

 

そしてその頃から、

どもるんじゃないかと心配になったのか、

自分の名前を言う時に

緊張してしまうようになったのですが、

社会人になって仕事をし始めると、

すっかり症状は出なくなっていました。

 

その時は環境が変わってすぐ治ったので、

今回も連休などきっかけさえあれば、

また治ると信じていました。